2012年05月09日

朝霞の伯母

6日、朝9時3分新潟発、上越新幹線臨時便で上野駅で下車した。

最初の行先は、東武東上線の朝霞でひとり暮らしする伯母を訪ねるため。
年齢は80歳を越えているが、電話で話すよりも気丈だったので安心した。
しかも腕によりをかけて、料理を作って待っていてくれた。
何だろう、この懐かしさと安らぎはどこから来るのだろう。

約5年ぶりの再会だが、別れた後の寂しさは想像に難しくはない。
考えたくないが 「今生の別れになるかも」 と過ぎると、なおさら人情的に辛くなってしまう。
会う喜びよりも、別れる辛さに気持ちが動くのは、根源的なところが揺り動かされるからだろう。

こうして4時間ほど、伯母の家で過ごしながら、窓から見える庭先の古い集合時計をぼんやり見ていた。
時が刻まれていくのを横目に、そろそろ席を立つ時間となり、思わず小さなタメ息がついて出た。
また、伯母は誰もいない団地の部屋でひとり、テレビの音で生活するのかと思うと。

別れの改札口で見送る、伯母の寂しそうな目に気づきながらも、僕は振り返ることができなかった。
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする