2012年04月10日

寒梅と野草

夜桜のように、深夜のバーでひっそりと会話する人が増えてきた。
いや、待てよ… 夜桜は人に見物されるから、秘密めいていないな。
そうすると、人知れずひっそり純白を咲かせる、寒梅の方がお似合いであろうか。

バーは、「人間の素顔が見える場所」ともいわれる。
その人の人格や教養までも、あらわになる格好の場所でもある。
いくらセンスのいい身なりをしていても、飲み方と会話で透けてしまうというものだ。

こんなエピソードを紹介する。
ある日、女性ふたり連れが神妙な会話をしていた。
そこへ、酒に酔ったお客さんが、ズカズカと会話に割り込み出した。
バーでは、よくある光景なんだけど、端的に対応力が出る場面でもある。
軽くあしらう女性もいれば、無視を決め込む女性もいるし、しょうがなく付き合う女性もいる。
こればっかりは、時間、場所、場面、そして、相性や程度もあるので、大人の社交場ながら、言葉の中に沈黙があるように、社交をしないのも社交だったりする。
そうしたら、その女性は「今、大切な話をしてるから、ごめんね…」と、にこやかに意思表示をした。
こういう場面、自分で解決できるような、知的で凛とした女性は僕は好きだ。

それは、桜のような八方美人ではなく、厳冬に咲く寒梅のような大人美人。
何でも開けっぴろげにするんじゃなく、秘密めいた部分を感じさせてくれる女性とでも言うか。
その秘密を知ったとき、男は女に開花宣言するんじゃないかな…

僕は勝手気ままな野草タイプなので、個性がはっきりした寒梅タイプに憧れがあるのかもね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする