2012年04月04日

世代構造

近頃、街中に真新しいスーツや制服に身を包んだ、新入社員と思しき若者を多く見かけるようになった。

僕は入社式の経験はないが、新しい会社に初出社する朝は、期待と不安が入り交じった心境だった。
20歳の中途採用なので、同期と呼べる仲間もおらず、全員初顔の朝礼でポツンと紹介されただけ。
まばらな拍手を耳にしながら、定着率が高い会社でないことは、雰囲気で何となくわかった。
その朝の気だるい空気は、会社の民度が表れているので、逆にやる気をかき立てられた。

正規な新人研修もなく、新人の相手(育成)はもの好きがやる仕事として、不名誉な感じが漂っていた。
そんな調子だから、格言のように「仕事は見て覚えろ」と言われたが、早い話、担当者も何をどう教えて良いのか、わからなかったんだと思う。
それに時代が多くの転職先を可能にしていたせいか、手間ひまかけて教えても、どうせ辞めることを  前提に教えていたようなので、研修は建前上ということは、若手の僕でも嗅ぎ取れた。
だから、体系的なカリキュラムも存在しておらず、本当に黙って見て覚えて、時には反すうしながら、 わからないところだけは質問する形式だった。
結果として、放り投げられていた状態だったので、自分で考えて行動していたが、それがいいのか悪いのかもわからず、凹んでいる余裕もなかった。
その代わり、「あいつはほっときゃいい」と烙印を押されたようなので、自由にやらせてもらっていた。
そんな研修期間も一ヶ月を過ぎれば、上司や先輩の中で、誰が本当の実力があるか判ってきた。
だが、不思議なもので、力があると思われる人ほど、正当な評価をされていないような、不遇さに疑問が芽生えてきたのは、若さゆえの感性だったのであろうか。
僕の新人時代を振り返れば、「今の若い奴はさあ…」で、済ませられないレベルだった。

47歳から見れば、25歳も年下の新人を頼りなく思うのは、当然の成り行きではあるが、大人扱いする ことで、早く大人になれると思っている。
それを一人前にすることが役割なのに、仲のいい者同士だけで集まり、世代の違いを理由に言葉の  手間ひまを惜しんだり、距離感を測っているようでは、いつまでもギャップは埋まらないのだと思う。
どこか世代を隔絶することで、無意識な保身に走っているようなんだ。

世代は巡り25年後… 47歳になった今の新入社員が、22歳の新入社員をどう語るんだろうね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする