2012年03月01日

半尻少年

言い方次第では、イメージは変わるものである。
昨晩行なわれた、サッカーW杯アジア予選の最初だけ見ていたら、控え選手が、「リザーバー」と名称 されており、なんかカッコいいなあと思った。

僕ら、少年時代の団体競技は野球が主流だったけど、レギュラー以外は容赦なく「補欠」と呼ばれた。
補欠ならまだいいが、「バケツ」や「球拾い」だの呼ばれ、それはもうカッコ悪いったらありゃしない。
僕といえば、補欠を飛び越えて、「おケツ」だった。

補欠は試合になれば、ベンチで声出し、せいぜい塁上コーチぐらいだ。
それ以外はベンチ脇で、捨て猫みたいに並んで、肩を寄せ合うようになる。
そうなると、相手チームに「野次」を飛ばすことで、出られないストレスを発散する。
そのうちに、アドレナリンが放出されてきて、今度は味方チームの失策にも容赦なく野次り出す。
こうして、補欠軍団はふて腐れていき、態度が悪くなるので、代打や代走にも起用してもらえなくなる。

試合に勝とうが負けようが、もっぱらの楽しみは帰り道、駄菓子屋で1個20円のパインシャーベットを 買い食いすること。
親に買って貰ったユニフォームも、汚すことなく着て帰ると、補欠であることがバレるのが嫌だったので、ひとりグラウンドでヘッドスライディングをして、わざわざ汚して帰ったこともあった。
駄菓子屋のおばばから、ポジションを聞かれるたび、バツも悪くなった。
しかも当時、ロッテ・オリオンズの野球帽をかぶって、「サード・有藤通世」を夢見ていたんだからね。
まさしく幻想だったよ、幻想…
その頃から、アンチ巨人となり、人気のなかった「パ・リーグ」のロッテばかり応援していた。
だから、代打や代走を応援するのは、補欠だった少年期の夢叶わぬ姿を、投影するからであろうか。
「補欠」=下手くそ 「浪人」=頭が悪い 「げっぽ」=足が遅い 悪い印象を持たれていた頃だったので、激しく抵抗したんだと思う。

それにしても、補欠をポップな調子で、リザーバーに言い換えるだけで、イメージは変わるものだ。
補欠という言葉のどこがいけないんだという話なんだけど、補欠から連想させられるイメージと字ずらがカッコ悪過ぎるので、気持ちが萎えちゃう訳よ。
それこそ、大相撲の番付「序の口」=ふんどしかつぎ みたいなもんである。
こうして、補欠だバケツだ、ホレ、おケツだと言われた僕は、サッサと野球に見切りをつけて一ヵ月後…

「わんぱく相撲」の小学生力士として、公衆の面前で、セクシーな「半ケツ」を披露していた。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする