2012年02月04日

泣いた赤鬼

3日は節分の日。 節分と言えば、豆まき。
その豆は「鬼は外」と叫ばれ、鬼に向かって投げられる。

昔から、鬼は世の嫌われ者である。
でも、僕は世間が思っているほど、鬼は悪い奴ではなく、本当は良い奴なんじゃないかと思っている。
子供の頃、母親から読み聞かせてもらった、絵本「泣いた赤鬼」の童話を今でも覚えている。

ある村で、心の優しい赤鬼が、村の人間たちと仲良くなりたいと願っていた。
だが、その怖い容姿を受け容れてもらえず、ずいぶん寂しい思いをしていた。
そんな、赤鬼の寂しさを見ていられず、友人の青鬼がひと芝居打つことを提案する。
村で青鬼が大暴れしているところに、事前の打ち合せ通りに赤鬼が現れて、悪い青鬼を撃退したように見せかけたことで、村人から慕われるようになり、願い通り親しくもなれた。
その後、青鬼から連絡が途絶えたことに気がつき、青鬼の棲家を訪ねると、入口に看板が立てられて あり、そこにはこう書かれていた。
「ぼくがいると、また村人が怖がるので、ここから去ります。 さよなら…」
それを読んだ赤鬼は、その場で泣き崩れた…

赤鬼は自分のために、青鬼を犠牲にしてしまったことへの償いの涙と、それにただ甘えていただけの 自分に対する憤りの涙であった。
この童話を読んで感じたことは、本当に人間らしかったのは、実は鬼だったんじゃないだろうかと。
容姿は鬼でありながら、内面は温かく人の心がわかる鬼。
容姿は人でありながら、内面は冷たく人の心を知らぬ人。
この場合、どちらが本当の鬼なのであろうか…
涙を流した赤鬼の感性、静かに去った青鬼の男気。
どちらの鬼も好きなんだけど、ふたりを結びつけたものは、なんだったんだろうね。

小さい子供がいる家庭の親であれば、枕元で静かに絵本を読んで、聞かせてあげればいいだろう。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする