大雪注意報が発令の県内。
ここ、中央区万代においても、少し警戒が必要である。
深夜の帰宅ルートに、いくつもの大型マンションが立ち並んでいる。
普段の深夜なら、マンションの窓明かりがまだ点在しているのだが、今日に限っては、ある棟はひとつも明かりがなく、またある棟ではカーテン越しの薄明かりが、多少もれている程度である。
こう冷え込むと、早く布団につきたくなるだろうし、部屋の温もりで目も覚めにくくなるんだろうな。
それこそ、「冬眠感覚」で明日に備えているようだ。
こう静まっていると、どこか人間であることを、素朴で原始的に問い直されている気もする。
黙りこくった、静かな雪道を歩いているのは、どこを見渡しても僕しかいない。
街が孤独なのか、僕が孤独なのか、いったいどっちなんだろうね…
途中、コンビニへ立ち寄ると、なじみの店員さんが働いている。
同じ深夜に働いている人を見ると、余計なことは言わないが、少し情緒的になれる対象だ。
深夜こそ、「都会を生きている現代人」であることの証なのであろうか。
コンビニから、家へ帰る道すがら、僕はそんなことを思っていた… (今日は早く寝ようか)