毎週月曜19時、「炎の体育会TV」だけは、録画予約で観ている。
ハンディキャップマッチながら、世界的な有名プロアスリートが、芸能人の挑戦を受ける番組である。
挑戦者は経験した競技なので、気の入れ方も違うし、何よりも賢かった肉体を取り戻して挑んでくる。
プロ選手も普段は温厚とはいえ、勝敗を決するとなると、体中の血がたぎり始めるのだろう。
こうしてみると、挑戦者は少年時代に夢破れた過去があるから、汗をかくことで、そのときの記憶が沸々と甦ってくるんだろうね。
運動会と同じで、そこに観客や愛する者が見ていれば、力以上の意地を発揮するのだと思う。
負けたとしても、判定に批判的な言動をしないのは、勝敗を越えたところに、男の本質があるからだ。
証拠にプロ選手も本気で迎え撃っている。
その姿勢はプロの意地を感じるし、どうも弱いプロ選手は、この意地が欠けているような気がするんだ。
余談だが「筋肉番付」番組を見ていると、アクション俳優、「ケイン・コスギ」がよく常連で出ていた。
バラエティーな側面ながら、彼はあまりにも真正直過ぎて、表情に余裕が見られなかった。
それは、何ごとも真剣に取組む姿勢を親である、「ショー・コスギ」から、叩き込まれているからだ。
意地の出し方は、人それぞれだが、彼の健気な性格は男として好感を持てる。
それらの番組の良さは、裸になった、「男の本質」が見えるからである。