2012年01月06日

引退詐欺

4日、吉本興業の社長が、黒い交際で芸能界を引退した、島田紳助の復帰を記者会見で示唆した。
軽いジャブで様子を伺ったようだが、当の本人はどう思っているんだろうね。

僕は、こういう考え方には、同調しにくい。
プロレス界に例えれば、過去に引退したレスラーが、カムバックすることは潔くない。
「私、引退します」で、派手なセレモニーや引退興行も絡めておきながら、「また、リングに上がります」 では、興ざめしてしまう。
引退の言動が軽すぎるし、ファンを小馬鹿にしたような客寄せはタブーだ。
引退と復帰を線で繋ぐような風潮自体、僕はおかしいと思っている。
だからファンは、リング上からのラストメッセージを、目に焼きつけに行くのである。

具体名で言えば、「テリー・ファンク」「ダイナマイト・キッド」「長州力」「大仁田厚」「船木誠勝」など、彗星の如く輝いていたレスラーだったのに、カムバックしたときのオーラなんて、みじんも感じられなかった。
やっぱり、引退は引退であり、引退とは、「最後のプライド」ではないのか。

「前田日明」は、最後は敗れたとはいえ、伝説になって語り継がれている。
本人いわく、感傷的な引退セレモニーをする訳でもなく、けして恰好にとらわれなかった。
「レスラーとして、あれだけの功績を残したのに、こんな去り際では、前田が可愛そうだろう…」と、もっとキチンとした形で見送りたかった声もあったようだが、彼はそれは求めていなかった。
後に続く、後進たちに道を譲るためにも、自身の感情を押し殺して、静かに身を引いて行った。
これこそ、「男のダンディズム」だと思わないか!

徹底するのであれば、先月70歳でレスラーを引退した、「アブドーラ・ザ・ブッチャー」を見習え。
石にもかじりついて、レスラー生活をまっとうした姿も貴重である。
引退だと騒ぐレスラーほど、自意識過剰にカムバックする可能性は高い。
引退を撤回することは、「引退を肝に銘じてなかった」ことだと思える。

会社で辞めると言っていた人ほど、辞めないのと同じである。
軽々しく辞めるなど言うべきではないし、それじゃ、「辞め辞め詐欺」どころか、「引退詐欺」と一緒だ。
島田紳助が、カムバックするのであれば、晴れて別組織からするか、自分で旗揚げするべきだ。
吉本興業のポストに色気など持たず、古巣へ仕事をもらいに行くようでは、僕が描く島田紳助ではない。
島田紳助は、お笑い界の伝説で語り継がれていくべきだし、カムバックするのであれば、別なキャリアで  頭角を見せてもらいたいと僕は思うね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする