2011年12月15日

Jasmine

15日、深夜1時45分…
最後のお客さんを見送り、「今晩は、もう来ないかな…」と思ったら、急に強い雨が降り出した。
風はないので、雨音が規則的に聞こえて心地よかったが、通り雨らしくまた静かな深夜に戻った。
もう少し気分を持続したいと思い、自然に手元へ引き寄せた一枚のジャズアルバムがこれだった。

Jasmine/ Keith Jarrett(P) With Charlie Haden(B)

30年ぶりの共演作は、「やあ、久し振り」と二人が自然に歩み寄り、気づけば会話(演奏)していたようなリラクゼーションを感じさせる「ラブソング集」である。
キース(P)の魅力は、これまで何度も僕のつたない文章で紹介したが、このアルバムを聴いていると、 暖かい部屋の窓から見上げる、冬の星空をイメージさせられるようだ。
チャーリー(B)も、真夜中の静かな街を描いているような、どこか郷愁を思い浮かべさせる。
その重低音は、ひたすら地をはうようなスローテンポであり、深く包み込むような浮遊感を与えてくれる。
音楽的なことを言えば、地味なベースだけど、音程の安定感は随一のような気がする。

そんな二人の共演作 「ジャスミン」は、夜の部屋で静かに過ごす、円熟味溢れる大人の夫婦(恋人)をイメージさせるほど、落ち着きとやすらぎを与えてくれるアルバムだ。
きっとクリスマスにも、相性はピッタリ合うと思う。
重複するが、大人のクリスマスには、この三枚をオススメしておく。

部屋で食事をしながら…
Moon Beams / Bill Evans(P) Trio (1962)
部屋で寛ぐなら…
Jasmine / Keith Jarrett(P) With Charlie Haden(B) Duo (2007)
寝室でピロートークするなら…
The Melody At Night With You / Keith Jarrett(P) Solo (1998)

この三枚は店にあるので、リクエストOKだが、男(おっさん)だけのときは、ご遠慮願いたい。

以上、「ジャズバー」なんだから、たまにはジャズも書くけど、今の僕はこんな心境かな…。
例えば、蕎麦屋で期間限定でカレーライスを出したら、予想以上にカレーライスの方がウケてしまい、 「おいおい、蕎麦はどうした?」って感じ… (笑)
こんな具合に、会話や沈黙もジャズで言うところの、「ジャムセッション」である。

それも、人間そのものが、「楽器」であることから、「ギグ」と同じ意味を持つ。 それでいいのだ。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする