2011年12月06日

銭湯の老木(2)

たまに、銭湯で見かける光景である。

年老いた父親と息子と思しき、二人連れの親子。
父親の不自由な動きを介助しながら、目を放すことなく、一緒に連れ添って入浴している。
身体を洗うときには、息子が父親の背中を無言で流している。
照れる間柄でもないので、やり取りは自然に映る。
周りの客も、ただ静かに見守っているだけ。
何も言葉を交わさないが、長年の親子の味わいを感じてしまう。

親が子育てに命をかけるのは、真っ当な人間に育てて、世に送り出す最大の責務がある。
逆に子供も、親の介護は命を看取るまでの、尊厳のある無償の行為だと思う。
その光景を目にしながら、親子が肌と肌を触れ合うのは、ごく自然なことなんだなと思った。
こういう場面でこそ、親と子の奥行きがわかるものだ。

社会を見ていると、まだ老人を子供扱いする傾向が見受けられる。
そこに悪気がないことはわかっている。
逆に老人も、今の長寿社会に胡坐をかき過ぎず、晩年を大切にすべきだと思う。

僕も28年ぶりに、おねえさまから背中を流してもらいに、個室付き特殊浴… いや、何も言ってません!
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Shower Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする