2011年10月13日

Jazz Talk Vol.7

「マイルス・デイビス」が、“ジャズ史上、空前絶後のカリスマ”と呼ばれた、所以がわかった気がする。

しばらく撮りだめしていた、ジャズのライブ映像を2日間で一気に観終わった。
中でも話題が集中していた、マイルス没20年特番、新宿厚生年金会館での秘蔵映像が圧巻だった。
タイトルは、「Miles Davis In Tokyo 1973」 (デジタルリマスター映像)

カッコいいジャズって、小難しさ抜きに、気持ち良く乗れるんだ。
僕は、70年代のマイルスは聴いておらず、50年代後半〜60年代を、巻きでプレイバックしていた。
本格的には、83年の「デコイ」あたりから、俗に“エレクトリック・マイルス”を聴き出した口だ。
晩年の帝王ぶりもカッコ良かったけど、70年代のファンクビートを強調したスタイルも格別である。
音楽は、ステージングのカッコ良さもないと、どこか垢抜けないグループの印象を抱いてしまうが、その心配はまるでなく、当時の若者がノックアウトされるほどの洗練さを感じた。
ちなみに、その時の僕は小学校3年生で、ステージ上のマイルスは今の僕と同じ年齢であるが、古さを感じさせないのがカリスマ的である。
更にライブ映像のメンバーには、僕が好きなドラマー「アル・フォスター」、先鋭的なソプラノサックス奏者「デイブ・リーブマン」の、若かれし頃のパッションみなぎる演奏も、クローズアップされている。
ステージングは張り詰めたテンションで、オーディエンスには媚びない、攻撃的なカッコ良さが光る。
だからと言い、昔のジャズ特有の反抗的なエリート意識などで、凝り固まってはおらず、「変わり続ける」ことを貫いたことを今更、僕の口から説明するまでもないであろう。
ややもすれば、「あれはジャズではない」と酷評されたが、80年代「フュージョン世代」の僕からしたら、すぐにジャンルを分けたがる、その狭い考え方には疑問は強かった。

話は変わるが、昨年グラミー賞を獲った日本人ピアニスト「上原ひろみ」が、自身のグループ(トリオ)を率いて来月11月、新潟公演にやってくる。
彼女のアルバムは二枚ほど聴いたが、リズムセクションをともなって、決まった形の演奏にとらわれず、メンバーにサイドメンという役割を要求していないような感じを受けた。
つまり、対等にフロントへ押し上げて演奏を支え合う、インタープレイを多用してる点に、彼女のリーダー(バンマス)としての個性が光っているように思える。
その点、僕の好きな、「ミシェル・カミロ」なんかにも、同じことが言えるだろう。

マイルスから話を飛ばしたが、伏線はこうだ。
ふたりの視点の先には、ジャズという括りでは納まらない、常に新しい音楽があるのだと思う。
やり方に違いがあるとしたら、マイルスはメンバーを従属的に支配しては、ソロにも干渉気味だったが、上原にはそれが全くない。
良し悪しではなく、最終的にオーディエンスの耳にどう届くかである。

今度の新潟公演だけにはとどまらないが、生粋のジャズファンだけではなく、エレクトリックなサウンドを好むファンもいれば、ロックやポップスにまで至るファンも、会場に詰め掛けるであろう。
もう、チケットを入手した人も多いと思うが、マイルスとは別の演出で、「上原ひろみトリオ」は、ジャズを軸にしたステージングで、華を添えるだろう。
それに、ツアーメンバーのひとりである、「アンソニー・ジャクソン」(EB)の存在が、今年最大の新潟公演になることは間違いないと、僕は太鼓判を押す! (You Tube 添付)

あー、このままでは僕の話は止まず、朝日を向かえてしまうので、強制的にピリオドを打たせてもらう。
当日のライブリポートを待つ!    うー、腹減ってきた… そうだ、パスタを茹でよう!
  
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする