2011年10月03日

おじさん(1)

2日夜、韓国映画「アジョシ」を観てきた。
R指定なので、暴力描写が苦手な人にはお薦めできないが、事実として裏の世相があるから、こうして映画で表現されるんだろうね。
今日は映画の感想を書くつもりはなく、タイトル「アジョシ」は日本語で、「おじさん」の意味だそうだ。

僕は正真正銘の「おじさん」だが、「おにいさん」から、初めて「おじさん」と呼ばれたのは41歳だった。
そう呼んだのは、小学三年生の女児で、呼ばれた場所は、鹿児島の桜島が一望できる遊歩道。
「おじさん」の後、続いた言葉は意外だった…

41歳10月秋、2泊3日で相方と鹿児島で過ごした。
現地では、相方の友人夫婦が、車で観光地を案内してくれて、風景は広がり充実感はより増した。
滞在2日目までは、大人4人と先方の女児1人を含む5人で、食事も兼ねて観光名所を巡ったのだが、その子が僕に懐いてしまい、結果的には子守役となってしまった。
正直言うと、僕は、「こども嫌い」なので、上手に相手することはできない。
だが、その子の感性はそんな僕を、「シャイな大人」と感じたらしく、様々な話を聞かされては、次から次へと、子供の遊びにつき合わされてしまった。
こうして、子供の相手もしながら過ごした、晴天に恵まれた2日目の夕方近く。
みんなで桜島の見える場所へ行き、別れまでの時間を名残惜しくも、それぞれ満喫することになった。
桜島を眺めていると、その子が僕の左袖を小さくゆすってから手招きをして、親の目を避けるかのように人目につき難い遊歩道に誘った。
すると、少し寂しそうな目で、下から見上げながら、「おじさん、抱いて…」と両手を差し出した。
僕は自然に高く抱き上げ、強く抱きしめると、少女は「ありがとう」とだけ残して、親もとに走って行った。

最後の夜、宿泊ホテルの展望バーで、相方に今日あった出来事を話した。
わかったことは、子供の教育と夫婦の今後をめぐって、夫婦仲があまりよくないことだった。
親の愛情だからこその衝突だと思うが、その子はそんな両親の冷めた表情を気にかけていたようだ。
親に甘えたい年齢であるが、忙しい共働きとかで、なかなか愛情が伝わらないこともあるんだろう。
あえて僕に懐いて見せたのは、「本当はね、パパとママに甘えたいの…」という表現だったと思う。
子供は想像以上に感性が働くし、言葉が発達していない分、目に表現があることもよくわかった。
そんな出来事を鹿児島の芋焼酎「魔王」を飲みながら語り合い、初めて、「おじさん」と呼ばれて過ごした戸惑いと、自分の子ではない少女と向き合った、2日間を振り返っていた。
「おじさん」であることは、「父親」でもあることを知った、貴重な鹿児島の夜だった…

こうして僕の、「こども嫌い」は、少し直ったようである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする