2011年06月25日

食の暴君

冷やし中華を食べ直した。
具材は同様、関本製麺の中華麺とスープ。
もう味覚は万全なので、今回は「超人盛り」(三人前)をペロッと平らげた… ウー、苦しい。
冷やし中華の良さは、ありあわせの材料で作れ、あれこれ能書きがないのがいい。

一頃、世間ではラーメンブームが、とどまるところを知らなかった。
背脂なんちゃら系、ニューウェーブだ、ラーメン王だの、その情報だけでも腹が一杯になった。
暖簾をくぐると、隣の席にいた客がスープの匂いを大げさに、手で扇いで嗅いだかと思ったら、今度は、ペチャペチャと下品な音を立て始めた。
食べながら、首を傾げては、ケータイでラーメンレポートでも投稿しているような、行儀の悪い客の姿を見たことあるが、せっかくの食事の時間を嫌な気分にさせられた。
どんなレポートなのか、読んでみたい気もしたが、箸の使い方と食べ方を見たら、その気は失せた。

ラーメンは麺だスープだ、ほれトッピングだと、庶民の食べ物をグルメ構造に変えてしまった。
それ自体、未来型のラーメンでいいのだが、同時に不快な客も大量発生させた。
人が美味しく食べている店なのに、根拠のない自分の舌にご満悦して、不味いと横槍を入れては平気で空気を壊す客を見るようになった。
だから、調子よく「美味い」だ「不味い」と口にして、人の気分を害するマネは避けてきたつもりだ。
意見を求められれば、言葉を選ぶが、そうでない限り、全部を表現する必要はないと思う。

そりゃ俗に、高級食材やグランメゾンと呼ばれるコース、衛生面に関わることは別だが、貧乏性の私は、「黙って食べる」ことをモットーにしている。
高級なモノを食べてきた訳でないが、能書きだらけの「食の充実」って、どこかおかしくないか?

儀礼文化の日本人として、行き過ぎた「食の暴君」みたいなマネは、止した方がいいと思っている。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする