2011年06月09日

万代の香り

8日、八千代橋から、伊勢丹方面に向けて、自転車を走らせていた。
すると前方から、爽やかな柑橘系の香りが、風に乗って漂ってきた。
その方向に目を向けると、色白でセミロングの若い女性が、自転車で信号待ちをしていた。

しばらく進むと、今度は化粧品売場から、微かに漏れてきた大人の香りに始まり、バスセンター付近から黄色いカレーの香りも漂ってきた。
コーヒーショップから、挽いた豆の香ばしさが鼻を引き、マクドナルドのジューシーな香りが胃をそそる。
どの道順を使ったかは、土地勘のある新潟人ならわかるであろう。
そう、これが万代という、「街の香り」なのである。

四季の香りも好きだが、その街独特の香りを嗅ぐと、不意に昔の記憶が蘇えるときがある。
例えば、下町の窪田町にある、「せきとり」のスパイシーな鳥の唐揚は、中学時代の下校道を思い出す。
東堀にあった、「ヒュリカ」のとろけるようなカレールーの甘い香ばしさは、当時の街中の活気と映画帰りの余韻が頭をかすめる。
嗅覚とは、極めて遠い記憶を呼び覚ましてくれる、動物的な本能なのかも知れないね。

セミロングの女性が愛用していた香りは、きっと以前、どこかで記憶していた香りなのかも知れない。
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする