2011年06月08日

反面教師

7日、新潟駅前の某居酒屋帰りのお客さんから聞いた話である。

仕事帰り、カウンター席で食事をしていた目の前で、板場の調理長らしき人物が、見習い職人(追い回しであろうか…)を、コンコンと説教していた。
カウンターを隔て、客と見習い職人に対する態度が、あまりにも違い過ぎるため、いたたまれない気分になり、そそくさと出てきたと言う。
実はこういう話は珍しくもなく、自身もお客として経験したことがあるので、その気持ちはよく分かる。

居酒屋の板場に限らず、組織でも「長」の肩書がつく人ほど、「外の顔」と「内の顔」を持っている。
外部の人には、笑顔で媚を売る一方、内部の人には、見下して説教したがる輩も多い。
特に、企業の社長や政治家には、裏と表が極端なタイプがいると聞く。
中には、ワンマン経営者に振り回されて、ずいぶん困惑している人も知っている。
だが、それを外部に見せないよう上手くガードするのも、側近筋の仕事になるので辛いところであろう。

私が思うには、店の従業員教育の姿勢を示すのは結構だが、客前でパフォーマンスするなということ。
見習い職人を教育することができなければ、商売として成り立たない、焦りの気持ちは理解できる。
だけど、客商売の基本教育は見えないところでするべきだし、そのための「朝令」「終令」、「ミーティング会議」など、さまざまな手法が用いられている訳である。
その場を活用できないのなら、何のための場なのか、意味を成さなくなってしまうだろう。
なまじっか、近道で立場が偉くなってしまうと、足元が見えなくなり、勘違いを始めちゃうのかな。

私のここ数年は、物事を反面教師で見ているので、呆れることはあっても、あまり腹を立てなくなった。
その代わり、極めて傍若無人な行為には、怒りを示すときはあるが、それは教育的だと思ったときだけ。

今晩は、そんなお客さんの「全うな嘆き」を耳にしながら、素直に感じたことを書いてみた。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする