2011年05月24日

離婚に口なし

ある晩、彼は妻と離婚することを告げに来た…。

人の離婚問題に口を挟んだことはないが、その家族を知る者として、思い止まって欲しいのは心情だ。
だからと言っては、情にほだされた軽率な慰めであれば、夫婦の人格に剣を突き刺すこともあるので、むやみな正論は控えるべきだと思っている。
ブログの性質上、自身の生い立ちは伏せておきたい。
だが、離婚問題では、ある女性同士のエピソードを思い出してしまう。

女性(A)が、二度目の結婚相手に選んだのは、20歳年下の若い男だった。
だが、幸せは永くは続かずに数年後、年下の男は自分より若い女のもとへ去った。
周囲の縁者を初め、身近の知人たちからも「だから言っただろう」とか、「最初から無理だと思っていた」など、無神経な言葉でなじられた。
他にどんなに慰めの言葉を並べられても、「あなたのためを思って…」などの言葉で調整されようとも、言われた本人からすれば、傷口に塩をすり込まれる心境だったと思える。
そんな時、女友達の女性(B)だけは、ただ一言… 「運が悪かったね…」とだけ言葉を添えた。

それから5年後、東京新宿の古いスナックで…
女性(A)は、当時を懐かしむかのように、25歳になったばかりの私にこう言った。
「いろんなことを言われたけど、(B)のたった一言が、一番嬉しかったのよ…」と。
その話を聞かされて思ったことは、正論だけを振りかざして、人の人生に余計な口出しをしてはならないことを何となく知った。
じゃあ、どうすればいいのか… 男と女、ましてや、夫婦のことは見守っているだけでいいのだ!

女性(B)とは、何を隠そう、私の母親だった。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする