2010年12月24日

大人の砂場

年の瀬、一年を彩ってくれた方々が自然に扉を開けて、座持ち良く人の輪に入ってくる。
それはどこか子供の頃、偶然に居合せた公園の【砂場】で、自然と仲良くなっていく過程のようだ。
バ−に来る人の傾向は、どことなく似ている。

私もお客の顔は覚えるし、少しずつ会話も広がり、時間こそかかるが深いつながりもわいてくる。
そこでは会社の肩書きなど意識せず、大切なことは色眼鏡をかけずに付き合う事だと思っている。
だが、人間関係を育てるには、どうしても仕事やプライベ−トの会話は必須になってしまう。
それを窮屈に感じれば、それ以上の発展は見込めないし、そこには当然“相性”も存在する。
人の輪に入るためには、ここが分岐点なのかも知れないね。

ここまで書き上げたことは、今は店主として、昔は客の立場としての経験則である。
その店の常連になって、願わくば女を口説きたいとか、変な好奇心はすぐに見透かされてしまう。
まして、ビジネスの販路拡大なんて思っている人ほど、実は底が割れているものだ。
それよりも仕事帰りのバ−で、顔と名前を覚えられ、自然に会話に加われる人は、きっと人生も充実しているんだと思う。

そんな私も過去に会社を辞めるとき、それまで足げに通っていた店のマスタ−や常連客が、「壮行会」という形を催してくれたことがあった。 (あの時は嬉しかったなぁ…)
会社と人間の冷たさは身に染みて感じていたが、その店の扉を開けていなければ、こんな人情の機微に触れることもなかったであろう。
会社人間ほど肩書きとは無縁の環境に、たまには身を置くことをオススメしたい。
同質とばかり群れていると、自分自身は何者か判らなくなる時があるからね。

少しキザな言い方をすれば、自分の【砂場】 …ありますか?
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする