近年、夏になると小野リサ (ボサノバ歌手) を聴きたくなる。
彼女の透明感ある歌声を聴いていると、まるで 「ひと夏の恋人」 に癒されている気分になる。
90年、新宿で初めて彼女のライブを聴いた時、軽やかで澄んだ印象を持った。
正直なところ、声量のなさとブ−ムに後押しされたシンガ−に思え、以後は気に留めなかった。
背景には、「セルジオ・メンデス」 のスタイルが色濃く、彼女の静かな魅力に気づかなかった。
ボサノバは、そよ風に乗った囁きの音楽なので、構えて聴くものではない。
澄んだ歌声と優しい演奏に心を任せ、パステルカラ−の風景を思い浮かべながら、清涼感に浸れるのが一番の魅力であろう。
うだる暑さと仕事から解放された後、さりげなく耳にしたくなるのが彼女の歌声。
サマ−ジャズもいいが、ボサノバを流している、今日この頃。
たまには、やすらぎ提で一人寝転んで、小野リサを聴きながら、風に吹かれてみたいなあ。
推薦盤 2007年 「イパネマ」 (アントニオ・カルロス・ジョビン トリビュ−トライブ盤)
名曲 「おいしい水」 を軽快に歌い上げた彼女は、心からジョビンのことを愛していたんだね。