今日11月6日、松田優作が40歳の若さで世を去り、20年という区切りを迎えた。
生きていれば60歳だった彼は、どんな人生を歩んでいたか知る由はない。
今、なぜ松田優作なのか…?
妻の熊谷美由紀がプロデュ−スした、ドキュメンタリ−映画 「ソウルレッド」
キャッチコピ−「生きているのは、おまえか俺か」
…それは男が男に向けた、強烈なメッセ−ジである。
現代は成熟社会ながら、全般的に幼稚化している傾向にある。
それは、少年の心を忘れない純朴さとか、ユ−モアなどとはこれまた違うのだ。
男が、女性や子供に憧れているとでも言おうか、いつまでも自分探しを続けているような、自愛精神過剰な男が増えているようでならない。
男は歴史上、女性や子供を守ることで認知されてきたことを思えば、行動や思考も違うだろう。
彼を物語っているキャッチコピ−こそ、多くの若者から支持された理由だろう。
「男は男で生きろ」…忘れ去られている、ツッパリ兄ちゃんのシンプルな教訓のように感じる。
彼自身、映画に対する情熱が強過ぎるがゆえ、誤解されたり嫌われたりしたようだが、誰が何と言おうと自分の生き方の筋は通した男だったことは違いないだろう。
彼は映画やドラマを通して“ハ−ドボイルド”という門戸を開いて世の男達を魅了した。