趣味を失って早10ヶ月。
日課としていた、スポ−ツジムが閉館したからだ。
久しぶりに夢中になれるものを見つけ、それなりに成果も出ていただけに残念だった。
その上、若い専属女性トレ−ナ−に「来ない日は少し寂しいです…」なんて言われたからには、バイアグラよりも強いモチベ−ションを感じたものだ…単細胞。
12年程前の趣味は“エアライフル射撃”だった。
肉眼スコ−プで10メ−トル離れた距離から、座位で紙の的を打ち抜く競技で新宿歌舞伎町にあった。
射撃は集中力を必要とするので、館内はレバ−の操作音と発射音しか聞こえない緊迫感に包まれていた。
狙いを定める時に気持が散漫であったり、疲れて銃身がブレてくるとスコア−に影響があり、ゴルフに似てメンタルな競技だ。
顧客と監視員もマナ−を守って健全に運営されていた。
余談で青木ヶ原樹海で、本当に実弾を撃ったのではないかと思わせる「ゴルゴ13のデュ−ク東郷」かぶれのパンチパ−マや、「ルパン三世の峰不二子」かぶれのキンキラホステス風も来ていたが、それはそれで歌舞伎町名物だった。
真面目に競技していた人物ギャップが微笑ましかった。
何か手軽に健全で束縛を受けない趣味を探しているのだが…。