休日に突然、ビル・エバンスを聴きたくなったので、西堀の「ジャズ喫茶/A7」に顔を出した。
リクエストしたいアルバムのタイトルが思い浮かばず、ジャケットのイメ−ジを伝えただけで、Oマスタ−はニコニコしながら、「これかな」と“EXPLORATIONS(1961)”…さすが。
早速、針を落としてもらった…。
今更、解説するまでもない。
当時17歳だった私には、エバンスの良さは感じなかった。
それは、リズミックでタイトな演奏を好んでいたせいであろう。
だが、次第に耳が古典ジャズに惹きつけられていく感覚がして、緩やかな曲を好むようになった。
そんな時、久しぶりにA7の管球アンプで丸ごと一枚聴かせてもらい、ジャズの資料室代わりにさせてもらっている。
Oマスタ−が遅めな看板を出しに行っている間、カウンタ−でふんぞり返っている、オ−ナ−の徹之進に声をかけるが無視される。
足かけ、20年以上前からの知り合いなのに、まだシカトかよ。
ったく…徹之進はしょうがねえなぁ。
Oマスタ− 「ライブ盤だけどもう一枚聴くかい…AT SHELLYS MANNE-HOLE(1963)」
私 「コ−ヒ−お替り下さい」
徹之進 「フン…」
お薦めの一枚
「WALTS FOR DEBBY」 BILL EVANS TRIO(1963作品)
BILL EVANS(P) SCOOTT LAFARO(B) PALL MOTIAN(Dr)