2018年07月17日

病床の友

今年は 7月16日 新発田まで会いに行ってきた。

長年ブログをながめている人なら、この背景を説明するまでもないが、高校時代の友人である彼の姿を見るたびに、ボクの心を奮い立たせてくれる。

彼は43歳の若さで 「終身医療病院」 に入り、懸命に生命を保っている。
背景を語るに忍びないが、11年近くも病室の天井の模様を見ており、時おり人影に反応しては、周囲を見回す生活を送っている。

年々、病床の反応が弱くなると、人はお見舞いに来なくなる。
正直、彼の姿を見るのはつらいけど、そこから目を背けたら、うそをついていたことになる。
ボクにできることは、一年に一度、会いに行くこと。

よくあることで、一時的な感傷で口約束をしたり、出来もしない誓いを立てるのはイヤなんだ。
病床の患者は敏感だから、会話はできなくても、それが 「真意か建前」 かわかるものだ。
だったら 「自分にできることだけを、ムリなく続けていく」 それが、証 (あかし) だと思っている。

考えたくないが、別れが来たとき、それまで知らん顔をしていたとしたら、きっと後悔するだろう。
年老いたお母さんに、気持ちをおもんばかる手紙を書き残し、静かになっていく病院をあとにした。

これだけしかできないが、来年も会いに行くことを誓い、渋滞のバイパスを新潟に向けてゆっくり走行。 
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2018年07月16日

10年早い

バーでは 「ウイスキーブーム」 の影響を悪い形で受けている。

さかのぼれば、日本のウイスキー作りを題材にした、朝の連続テレビ小説 「マッサン」 が放映されているとき、今の現象は予感できた。

流行として、一挙に浸透すると、その分、終わったときの揺り戻しは大きくなる。
ブームが去った後、今度はウイスキーを飲むこと事態、流行遅れにされてしまう。

商業的に恩恵を受けていると思われてるが、とんでもない誤解で、そのせいで仕入価格ははね上がり、原酒は底をついてメーカーは品薄状態、何年も安定供給できたのに揃わなくなる。
そうすると、転売目的で買い占められ、標準価格が吊り上がるから、迷惑以外の何物でもない。

最近では、スコッチソーダと称して、それまでだれも見向きもしなかった 「ホワイトホース」 を宣伝して、特定のウイスキーに集中しないように苦慮しているが 「山崎」 「白州」 をソーダ割りで、大型居酒屋で大量消費したものだから、その価値も薄れた。
90年 「山崎」 のキャッチコピー 「何も足さない、何も引かない」 アイデンティティーがあったはず。

市場は混乱しているが、大してウイスキーに興味のない人たちの 「コップの中の嵐」 のようにも思え、松下幸之助の水道哲学 「より良いものをより安く」 から 「より高く」 に背き離れた現象だよね。
今は昔のように、部屋にウイスキーを飾るだけで、飲んだ気になる心理状態に戻っている。
ウイスキーは、味わって知っていくものなので、ラベルで飲んでいると薄っぺらになる。

極論をいえば、美味しいものならだれでもわかるが、大事なのは違い (個性) を言い当てることが 「筋金入りのウイスキーファン」 で、オフィシャルボトルの味を知らず 「熟成年数」 にこだわるのは 「楽器の音を知らずにジャズを語る」 ようなものだ。

長年、本物志向のウイスキーを味わってきた人からすれば、ウイスキーブームは迷惑な現象で、当店 「オフィシャルボトルをものさしにしている」 から、希少で高いウイスキーを置くのは途中でやめた。

あの人なら、こう言うだろう  「これを飲むなんて、10年早いぞ」  (笑)
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2018年07月15日

発汗対策

数年前より、寝室で冷房と扇風機を同時に使用して、寝苦しさをしのいでいる。

それでも、日中の暑さに気が滅入り、浅い睡眠を補うべく、ソファーで横になる時間が増えた。
すぐにシャワーを浴びて、一息つけばいいもの、少し時間をかけながら、体を目覚めさせているが、ほぼ毎日、買い出しには出かけるので、あまりのんびりとはしていられない。

この時期の外出、忘れてはならないものが、ハンカチ。
立ち止まったり、移動した場所で急に汗が吹き出てきたり 「よくわからない汗」 に困ることがあるが、同世代の女性の 「ホットフラッシュ」 の更年期症状に似ている。

男は後頭部に汗をかきやすいが、ボクはそこではなく、額の毛の生え際から汗が垂れて、目や鼻周りに伝うので、小さいハンカチをペタペタと押し充てている。
汗かきの体質ではないが、運動した時の汗の出方と違い、ジワッーとしみ出てくる汗は苦手だ。

汗をかいたあと、メントール配合の 「フェイスシート」 を使っている。
冷蔵庫に冷やしてあり、顔ならぬ耳の裏や首筋、手や腕をひんやりと湿らせて、気分転換している。
若い時の汗は爽快だが、おっさんの汗はいろいろな成分が混じり、年齢的にエチケットは意識する。

最近では、シャワーを浴びた後、素肌専用 「ベビーパウダー」 を汗腺やデリケートゾーンに充てたり、汗への対策が習慣づいている。
普通に 「おっさんのデリケートゾーン」 など、気色悪いと思われるが、この際にハッキリ言っておくと、年齢が高まるほど、体全体をきれいに保つように心がけるようになる。

男性にも 「更年期症状」 があるというから 「夏の発汗対策」 は、ムダでないことを祈る。
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2018年07月14日

個人事業主

ほぼ決まった時間に店入りし、決まったルーティンをこなし 「開店19時」 をむかえるのが日課。

閉店までは、ノンストップだから、適度に体力を温存し、環境に適応している。
来店に切れ間がなければ、8時間立ちっぱなしの日もあるし、来店が途切れれば、段取り八分で待つ。
年齢に合わせて調整しないと、肉体が悲鳴を上げてしまうからね。

個人事業主だから、自由に調整は利くが、実際には自由を行使できるほど甘くはない。
組織運営だと、わがままは許されないが、その人の代わりはいくらでもいるのが強み。
人の補充や交代要員が利かなければ、組織として盤石ではないだろう。

個人の場合、代替が利かないので、本人の資質や体力が資本金となる。
一見すると、自由に思われそうだが、組織の役割分担がないので、全て自分の裁量となり、責任からは逃れられないため、成功の秘訣とか、そんな美談仕立ては存在しない。

世の中は三連休の初日だが 「気が休まらない」 というのは、そういう意味なんだよね。
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2018年07月13日

31歳の夏

明日から、三連休がはじまるが、一か月後は 「お盆」 だから、時の経過は早いなあ。

そんな暦上、5月以来の正式な三連休なので、大小予定のある人は多いだろう。
今年は梅雨明けが早かったので、海水浴場の賑わいが期待されているんだとか。

実家が海辺に近い町だったが、海を遊び場にしていたのも、中学生のころまで。
その後、海にかかわる趣味、海にまつわる思い出はない。
それでも、夏の終わりになると、東京から帰省するたび、一日だけ砂の浜辺で寝転んでいた。
坂道を上り、群生する防風林を抜けると、佐渡島をシルエットにした、午後の水平線が一面に広がる。

太陽は高いので、光が海面と砂浜に反射し、ホワイトバランスが崩れる前に、サングラスに手をかける。
さぞかし、若者や家族連れで賑わう海水浴場にいると思われそうだが、下町の浜辺にはシャレた海の家などなく、人影もまばらな砂浜に寝そべり、目を閉じるとまぶたの裏に鮮明な 「オレンジ色」 が映る。
すると、自分の体の鼓動を感じ、嗅覚は潮の匂い、聴覚はさざ波とそよ風の音を拾う。

いつのまにか、考えごとをしていた。
それまで忘れていたことも含め、東京での仕事のこと、離婚した両親のこと、結婚観について。
そのうち、過去の出来事まで勝手に押し寄せてきて、整理するための思考が中途半端になってくる。
これでは、何のために帰省して、束の間の故郷を満喫しているのかわからなくなる。

考えることに疲れたボクは、日光浴のまま寝ていたようだ。
上空で周波数が変わった飛行機の音に気がつき、静かに目を開けるといつもより、空の青さがきれいに見えたのとは裏腹に 「いづれ、新潟に帰ってこなきゃいけなくなるのかな」 と複雑な心境に包まれた。
これから、現実を先延ばしにできなくなる、長男ゆえの秘めた悩みがはじまった 「31歳の夏」

「明日、何時に東京に戻ろうか」 そんなことも思いながら、夕日の近い浜辺を後にしたのは思い出。

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2018年07月12日

54 Hours

「疲れの抜け方」 が、やけに遅くなってきた。

それもそのはず、1964年生まれの 「おっさん」 である。

80年代、睡眠時間の短さを自慢し、90年代 「24時間、戦えますか」 のCMに踊らされた世代。
無謀な過去は若かりし純粋で、今は如何に 「心身の疲れ」 を翌日に持ち越さないようにするかだ。

その考え方、ムダな体力や肉体の華やかさなどいらない。
1日 9時間×6日= 「54時間」 仕事をできるエネルギーがあればいい。
その上、家庭やプライベートは予備エネルギーで楽しむ。

まずは、源の時間がないと、何も楽しめないし、遊んでも感動がない。
人の奥行きは、遊び方でわかるし、人が働く理由は、人生を楽しむため。

遊び方を知らない、酒の飲み方も知らないのは、源の時間が充実してないから。

「54時間」 とは、生きている快楽を得るための 「修行僧」 の時間なのである。 
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2018年07月11日

医食同源

9日 新潟県は平年より15日も早く、梅雨明けしたが 「うだるような暑さ」 に先が思いやられる。

スーパーには、ほんのりと甘い 「桃の香り」 がただよっていた。
これからは、水分を多く含む、果物を欲するようになる。

今夜の食卓は、枝豆とイカ焼き、豚キムチにサラダなど、夏らしい献立がならんだ。
ビールに合わせたくなるので、ソーセージや鶏の唐揚げ、餃子や冷しゃぶ、焼きなすに焼きそばなどを、リクエストするが、好物ばかりではなく、栄養素の高い、オクラ、ブロッコリー、ホウレン草など、妻という 「栄養士」 が併せて食卓にのせるので、偏食にならずにいられる。
その意味で、男は胃袋をつかまれると弱く、夫婦は医食同源になる。

近年 「料理を作る男」 が多くなっている。
共働きや老後を考えると、自分でも作れるようになれば、家事の効率はいい。

しかし、ボクの場合、持続しない。
もしも、年老いて独り暮らしになったら、飯だけ炊いて、おかずは宅配してもらう。
それか、スーパーのフードコートに出没して、弁当だけ食べて帰るか、それとも、食事を作りに来てくれる女性を募るか、前途多難となる。
いや、ヘタすれば、自宅で餓死するかも知れない (笑)

昔から、料理を作ってもらう立場なので、日頃の感謝は失せず 「苦手なモノ」 だけを伝えて、文句は言ったことはないというか、家では何も料理をしないから、言える立場ではない。

こうして、好物と栄養素の高い料理を組み合わせ、今年も 「医食同源」 で猛暑をのりきる。
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2018年07月10日

生涯青春

先日 「中学の同窓会」 の知らせが届いた。

毎年、大なり小なり夏冬2回、学年規模で行なわれ、旧交を深めているという。
自身、仕事で出席できないので、よそごとな言い方にはなるが、それでも幹事が気を利かせて、平等に案内をくれるのはうれしい限りで、短く礼文を返すと 「安否確認よ」 (笑) とチャーミングな返信。 

昔ほど、同窓会は少なくなっている。
個人主義もいるし、今が充実してるから、過去を思い出にとどめておく人もいる。
それに、何度も同じことの繰り返しだと、いずれすべてが 「習慣」 になるだけで、どんな 「ヒット曲」 を聴いても、聴きすぎるとあきるのと同じように、何年に一度だから、人は出席するものだ。
頻繁に旧交を温める同級生もいれば、頻繁に顔を出すのは粋ではないとする同級生もいるし、出欠は最大限に認められる免罪符である。

昨秋、35年ぶりに、別クラスによる 「高校の同窓会」 があったという。
担任も元気だし、よくもまあ 「ヤンチャな連中が集まったな」 と感心した。
その後、老眼鏡をかけて、集合写真を見せてもらったが、男女ともにホトホトわからない。
しびれを切らした同級生が 「これがあの子で」 「こいつがあいつで」 と写真を名指しする。
最早、街中で出会っても、わからない顔ぶれとなり、相手がボクを見ても、受け合いになるだろう。

最近は聞かないが、一頃 「美魔女」 なんて言葉も流行した。
意味は 「年齢の割には、きれいな女性」 で、世間でいう 「おばさん」 を指す俗語。
個人的には、シワひとつ、シミひとつ、自然なことで 「年齢相応な美しさ」 があればいい。
それなのに、外見ばかりとりつくろい、内面の薄っぺらさをごまかそうとする方が、同い年として違和感を覚えるもので、キレイはステキだが、外見と内面が背き離れてると、淡い期待を寄せた分、少しがっかりするものだ (笑)

高校の同窓会。
毎年集まろうとの声も上がったようだが、意外にも冷静で今度は七年後の 「還暦」 にしたという。
同窓会で、初恋の思い出にウルウルして、頭をスリスリなでられ 「懐古の情」 に溺れると幼稚になる。
「また会える日まで、がんばろう」 とする、いさぎよさこそが、35年の歩みだろうし、同じ青春をすごした同士が共鳴しあい、日常の生活にそっと戻り合うことが、また会える元気と喜びじゃないかな。

大切なのは、今見える景色を慈しめれば、おのずと還暦になることを受け入れられると思うね。

理屈とは違う感性で、生涯青春 !
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2018年07月09日

Blog 10 years

ブログを書くようになり、フッと気がつけば、6月で10年が経過していた。

「東日本大震災」 を機に、書き殴るようになった。
「生きる」 ことへの、根源的な気持ちが揺れ動かされたのかも。

文章を書く意味を考えると、脳の活性化にはつながる。
頭から体験を引き出し、文章で描写することで、記憶の整理に役立つ。

結果、事象を客観的にとらえる。
戯言 寝言 放言 遠吠え 時代錯誤 回想録 失敗談 恥ずかしい限りの駄文の数々。
だが、これがまた10年後には、別角度から見えるので不思議だ。

小説であれ、エッセイであれ、筆者がいる以上、読み手の興味は書き手を想像させる。
ブログで意識すべきは、上手とか下手ではなくて、飾らずに感じたままの胸中を描く。
そのためには、記憶の奥底に封印したことも引っぱりだし、自分と対話しないと書けない。

年齢とともに、経験の引き出しは多くなるが、事実だけで記憶を整理することが大事となる。
生かされている、人生のありがたみを感じながら、好き勝手な 「雑文」 を今日も書き散らかす。

ブログのフォーマットを手引きしてくれた、元新聞記者 「K氏」 (故人) には、哀悼の意を表す。

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2018年07月08日

おもてなし

たまに行くコンビニで、店員が顔を覚えてくれたようで 「ありがとうございます」 の頭に 「いつも」 がつくようになった。

また、ある飲食店へ久しぶりに行くと、これもまた頭に 「わざわざ」 をつけてもらえた。
店の形態にもよるが、こういう自己開示は無条件に好感を持つし、自然と会釈で返礼したくなる。

その答えは、至極明確。
「接客サービス」 と 「接客マニュアル」 のちがい。

シンプルな接客の中にも、一瞬の 「もてなしの心」 があるんだ。
「接客と作業のバランス」 が、調和している店員が 「プロフェッショナル」 なんだろうね。
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